師匠との出会いと竹楽器の世界

式部いろはのメンターであり、竹楽器考案者の田中昇三師匠が日本経済新聞に掲載

私の大切な師匠であり、竹楽器の考案者である田中昇三師匠が日本経済新聞に掲載されました。師匠は竹チェロや竹バイオリンなど、竹楽器を生み出し多くの人々に感動を届けています。竹凛共振プロジェクトは、竹楽器を通じて自然との共生や地域文化の発信、そして人々の心に響く音楽体験を届けることを目的とした活動です。竹で楽器を作ることだけでなく、演奏や体験型ワークショップを通じて子どもから大人まで誰もが竹楽器の楽しさに触れられる場を提供しています。竹楽器(竹チェロ)を北九州のふるさと納税返礼品に取り入れるなど、地域活性化の観点からも注目されており、私自身もこの活動を通して人とのつながりや地域との関わりの大切さを実感しています。

師匠との出会いは突然に

私が師匠と出会ったのは、まったくの偶然でした。
北九州市戸畑区の牧山東市民センターで初めての講座を受けに向かう途中、ふと目に留まった小さなお店。気になって扉を開けてみると、そのときは閉まっていて入ることはできませんでした。
しかしどうしても気になり、仕事帰りにもう一度訪ねたところ営業しており、そこは駄菓子屋さん「犬丸商店」だったのです。店主の犬丸さんと話が弾み「2階でヨガレッスンをしてもらえる?」というお誘いをいただきました。まさか初対面でこんな展開になるとは思わず、驚きとワクワクが入り混じった瞬間でした。

そこへ、裸足にスリッパという独特なスタイルの男性がすっと入ってこられました。犬丸さんが「ヨガがあるから来てね!」と声をかけるとその男性は「うん、わかった」と一言。正直、社交辞令のように感じていました。ところがヨガの初日、あの日の男性は裸足にスリッパで来られたのです。「本当に来てくださった!」と心の奥が温かくなるような、忘れられない出来事でした。

ヨガ仲間から一転、“竹楽器の師匠”へ
それから数ヶ月、その男性は皆勤賞でヨガに通ってくださり、少しずつ打ち解けていきました。そしてある日、竹で楽器を作っていることを知りました。
竹チェロがふるさと納税返礼品になっていること、特許を取得されていること。
あのヨガレッスンに裸足で来ていた男性が…正直、驚きました。

その後「あなたも竹楽器を作らない? 作り方を教えるインストラクターにならない?」と声をかけられ、「竹」と「チェロ」の言葉にビビビっと何かがつながる音がしました。

竹と私の不思議なご縁
実は、私には“竹”と“チェロ”に縁があります。
私は仙台市出身で、子どものころから伝統芸能の仙台すずめ踊りを踊ってきました。
すずめ踊りは伊達政宗公の家紋「竹に雀」に由来しており、私は指導員資格も取得しています。

さらに、幼いころ少しだけバイオリンを習っていましたが、本当はチェロを習いたかったのです。ただ、体が小さくチェロが弾けなかったという過去がありました。

竹チェロ――
その言葉を聞いたとき、「これは必然だ」と直感しました。

こうして私は竹楽器製作を学び、インストラクターとしての道を歩み始めました。

竹と向き合う日々で学んだこと
師匠との日々は、技術を教わるだけの時間ではありません。
竹を通して、自然とのかかわりかた、人との向き合い方、そして“ものづくり”の本質までも学んでいます。
竹は一本一本、太さ、形、節、曲がり方、割れやすさが違います。
その個性を読み取りながら削り、磨き、焼き、整え、楽器になるべき姿へ近づける作業は、まさに自然との対話そのものです。

師匠はいつも
「竹の声を聞きながら作るんだよ」
とおっしゃいます。

竹チェロの製作工程は見た目以上に繊細で、集中力と感性が求められます。設計図があっても、最後は“感覚”で微調整する世界。ほんのわずかな誤差で音色や弾きやすさが変わるため、失敗を恐れず挑戦する姿勢こそが上達の鍵だと日々痛感しています。

竹凛共振が届ける“響き合う体験”
竹凛共振の活動は、竹楽器を作るだけではありません。
演奏やワークショップを通じて、音楽の力を多くの人に届けたいと思っています。また竹害問題への理解を深めたり、地域文化を守り育てる活動としても竹凛共振には大きな意味があります。

出会いは人生を動かす
あの日、駄菓子屋さんの扉を開けていなかったら。
あの日、師匠が偶然犬丸商店にアイスクリームを買いに現れなかったら。
今の私はきっといません。
偶然のようで、すべては必然。
人との出会いは、人生を大きく変える力を持っています。

現在私は師匠のもとで竹楽器を製作しながら、インストラクターとしてワークショップや演奏活動にも参加しています。

師匠の新聞掲載を心から祝して
田中昇三師匠の新聞掲載おめでとうございます。
師匠の背中を近くで見てこられたこと、そして活動の一端を担えることを心から誇りに思います。
これからも竹楽器の魅力を広く伝え、竹害という社会課題を知っていただくきっかけづくりを続けていきたい。そして音楽を通して、誰かの心に喜びや感動を届けていけたら幸せです。

竹チェロ・竹バイオリン製作ワークショップはお問い合わせフォームまでお気軽にお問い合わせください

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